70年代前半、日本でも人気があったジャニス•イアンの曲のタイトルである。
ここのところ立て続けに台風が上陸して、場所によっては大きな被害が出ているが、どこぞの川が氾濫した、堤防が決壊した、と聞くと42年前のこの事が思い出される。
ちょうど高校に入学した1974年の夏休み最後の週末、台風による増水で多摩川の堤防が決壊し、多くの家が流された。
通っていた高校はその現場近くの多摩川べりに立っており、家が流出してしまった同期生、家財道具をリヤカーに積んで学校に避難してきた先生もいた。
ダイナマイトで流れを変えようと自衛隊が出動し、連日テレビでも報道されて、新学期の最初の1週間は何だか落ち着かなかったのを覚えている。
そしてこの時のことを題材にして3年後に作られた、ドラマ史に残る名作と言われる「岸辺のアルバム」の主題歌がこの曲だった。
身近なところでいろいろな状況を目の当たりにしていただけに、重い題材に対しての彼女の美しい歌声がとても切なく心に響く。